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効率的な読書法:速読と多読のコツ

読書術・習慣づくり

公開日: 2025/3/1(更新日: 2025/3/1

日々の読書をより効率的にするためには、「速く読む技術」と「たくさん読む習慣」の両方を身につけることが重要です。

本記事では、速読の基本原理から多読のメリット、そして両者を両立させるコツまで、科学的根拠や著名な読書家の実践例を交えて紹介します。

さらに、読んだ内容を定着させるアウトプット術についても具体的に解説します。ぜひ参考にして、明日からの読書に取り入れてみてください。

1. 速読の基本原理:目の動きとスキミング・スキャニング

速読とは文字通り「文章を速く読むこと」です。しかし単に目線を速く動かすだけでは限界があります。

ポイントは 視野を広げ、一度に捉える文字数(チャンク)を増やすこと です。人は通常、数文字ずつまとめて視認し(読視野)、そのたびに視線を一瞬停止させています。

この 視線の停止(視点停留) と次の位置へのジャンプ(視点飛躍)を繰り返すことで文章を読み進めます。

読書スピードの遅い人の視点移動と読書スピードの速い人の視点移動

参考:https://www.sokudoku.gr.jp/rapid/outline/index.html

速読が得意な人ほど1行あたりの視線の停止回数が少なく、一度に広い範囲を読んでいます。

逆に遅い人は読視野が狭く、同じ文章でも細かく何度も視線を止める必要があるため、読むのに時間がかかります。

また速い人は 1回の停止時間 も短く、視線移動もスムーズです。つまり速読には、 読視野の拡大視線停止時間の短縮 が鍵となります。

次に、速読を支える具体的なトレーニングとして スキミング(skimming)スキャニング(scanning) があります。

  • スキミング:文章全体にざっと目を通し、 大まかな内容や要点を素早くつかむ 技術。
  • スキャニング:必要なキーワードや特定の情報を探すために 速く目を走らせる 読み方。

2. 多読のメリットと具体的な実践方法

多読の最大のメリットは、 知識や視野が飛躍的に広がる ことです。1冊の本には、筆者が長年かけて得た知見や経験が凝縮されています。他人の何十年分もの経験を、数時間で追体験できるのが読書です。

多読を日常に取り入れるには、以下のポイントを意識すると良いでしょう。

  • 選書の工夫:興味の持てる本を選ぶ。
  • 時間管理:通勤時間や昼休みなど、 スキマ時間を活用 する。
  • 読書記録を付ける:読書メーターやノートを活用する。

3. 速読と多読を両立させるためのコツ

速く読むスキルと多く読む習慣、一見相反するようですが両立させることは可能です。ポイントは 目的に応じた読み分けメリハリのある読書 です。

  • 重要な部分にフォーカスする:目次や序章に目を通して全体像をつかみ、重要な部分を中心に読む。
  • 複数の本を並行して読む:異なるジャンルの本を並行して読むことで飽きを防ぐ。
  • 時間を区切る:「1冊につき1時間」といった制限時間を設けると集中力が上がる。

4. 読書の質を向上させるアウトプット術

いくら速く多く読んでも、内容が身につかなければ意味がありません。読書の質を高めるためには、 読んだ内容を自分なりに整理しアウトプットする ことが効果的です。

(1) 読書メモを取る

読んでいて「これは!」と思う箇所に 付箋を貼る か、 ノートに書き出す 方法があります。

(2) 要約してみる

章ごと、あるいは全体を 100~200文字程度でまとめてみる

(3) 批判的に考察する

本の主張に対して「本当にそうだろうか?」と問いかけ、自分なりの意見をメモする。

(4) アウトプットの場を作る

読書レビューをブログやSNSに投稿する、友人と本の内容について話すことで記憶が定着しやすくなる。

5. 科学的に実証された手法と読書家たちの実践例

科学的に支持されている速読・多読のポイント

  • 視線運動の最適化:速読者は視野が広く、視線の停止時間が短い。
  • 理解度を保った高速読書:1分600語以上は理解度が落ちる。
  • 多読の効果:読書習慣が認知機能を向上させ、ストレス軽減に役立つ。

著名な読書家の実践例

  • ビル・ゲイツ:「1時間以上のまとまった時間を確保する」「紙の本にメモを書き込む」
  • 印南敦史:「全部を覚えようとせず、心に響く1%を抜き出す」

まとめ

本記事では、 「速く読む」「たくさん読む」「書き留める」 という3つの柱を紹介しました。まずは小さな一歩から始め、読書の幅と深さを広げていきましょう。